jcssの認定機関が校正を執り行った計量器具には、jcss校正事業者が発行する校正証明書を手に入れることができます。これにより、国家計量基準に準じた正しい校正が行われていることの証となるのです。高圧ガス取締法や道路運送車両法、計量法、気象業務法などの法律では、jcssの認定機関が校正している計量器具を用いることが求められることがあります。その他にも、原子力発電事業者に対する計量器管理マニュアルや薬事法、陸上自衛隊による外部校正事業者に関する入札条件などで、jcss校正事業者が校正している計量器具を用いた測定が義務付けされています。jcss認定機関が校正する器具の信用度は世界でも認められており、米国連邦航空局による免責措置を受けるときにも証明書が添付されている測定器が必要です。
3つのメリットがあると考えられるjcss校正
jcss校正によって得られるまず一つ目のメリットとして、jcss校正を実施している流量計は、校正した時の結果が明らかとなっているため、品質管理が有効と認められることです。二つ目のメリットとして、簡単に国家計量標準とトレーサビリティの証明を行えることです。標章が付けられていないケースでは、国家計量標準とトレーサビリティの証明が必要であるため、その証明をするために多くの書類を準備する必要があるのです。ですが、流量計の標章が付いた校正証明書をそれぞれ監査する審査員に提出するだけで、計量計測トレーサビリティを証明することが容易にできるようになります。最後に三つ目のメリットとして、流量計を校正することで、その流量計を用いて測定した流量開示をしたときに、信頼される内容だと認められる点です。
jcss校正について詳しい解説
校正とは、測定系や計器などが示す値、もしくは実量器や標準物質が表す値と標準により実現される値、の間の関係を確かにするこの一連の作業のことを指しています。これが意味している校正とは、計器を調整して誤差の修正を行うことは含まれていません。誤りを比べて正すことを指す言葉が校正となり、比較して誤りや不備を調査して正しくすること、を指している言葉となります。jcss校正とは、IECとISOが定めた校正となります。校正を認定する事業者が、基準の要求されている事項に合っているかどうかを審査し、登録を行う仕組みとなります。そして、計量標準となる校正を行っていると認められることで、ロゴマークが付いた校正証明書が発行されます。このロゴマークは、品質の信頼性を保証する大事な証となるため、日本だけでなく世界でも信頼性を証できる証明となります。